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登攀

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 入須川の不動の滝で山岳会のメンバーが岩登りをやっていると言うので散歩がてら出掛けて見ました。

 30年近く前にこの岩場でクライミングのルート開拓をしたことがありましたが、岩の硬さが足りないのでボルトを埋め込むことができなかったためあきらめたことがありました。
 現在は長い埋め込みボルトが開発されたり、電動式のドリルが開発されたり、道具の進化でこうした岩場にもクライミングルートが作れるようになりましたが、私が熱心に岩登りをやっていたことのムーブメントは岩を傷つけないが主流で、埋め込みボルトが敬遠された時代でもありました。時代の潮流は刻々と変化しています。

 昔はこの滝にはもっと樹木が生えていたり、滝の下には風倒木がゴロゴロしていたものですが、観光整備で片付けられたのではなさそうです。山岳会の連中が焚き火をして片付けたのが正解みたい。

 不動の滝は北側を向いた谷間なので冬は冷え込み氷爆ができるため、冬のアイスクライミングのゲレンデとして最近は注目されているようです。

 今回このメンバーがこの岩を登っている理由も、冬のアイスクライミングのゲレンデ作りで、何をやっていたのかと言えば、滝の上の沢の流れをかえて水が幅広く流れるようにして、この冬できるであろう氷爆の形を変えるためで、かっこよく言えば「自然破壊」に他ならない行為のために汗を流していました。
 錦の御旗、免罪符のごとく自然を用いる人たちと違い、人間なんぞ自然の気分が変われば虫けらのようなものであることを身にしみている人たちなので、どこまで壊すとしっぺ返しを受けるか?バランス感覚は持っていると信頼して眺めていました。
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 それにしても、道具の進化というのは面白いもので、要は概念の変化なんでしょうが、一昔前ならマンガになっていた技術が実現したり、概念が多様化したり、人それぞれの登山の形が認められるようになったことで、ヒマラヤ至上主義、アルプスこそ技術の集大成という一元的な世界ではなくなりました。

 私の場合、道具の進化と能力の進化、パートナーの技術と自分の能力を取り違える傾向があるので、山へは一人で行く、必ずカメラを持っていくを原則として歯止めをかけています。
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 人智の及ぶ「都市化」されたゲレンデと異なり、本場の山は自然の気まぐれとの駆け引きがあるので、こうしたゲレンデで培われた技術が時として災いをもたらすこともありますが、テクニックはないよりもあるにこしたことはありません。

 仲間が全員死んでも自分だけ生きて帰ることを念頭に行動するように仕込まれている山屋の本性なんてろくなものではありませんから、「この岩が崩れて自分だけ生き残るとしたらどの位置が安全だろうか?」なんてことを考えながら撮影場所を決めていました。

 動画です。

 こちらは懸垂下降と呼ばれる、ザイルを使って下ってくる現場映像。
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Гнездо Жаворонка

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 日曜日にもかかわらず、夜遅くまでウラジオストクの事務所では書類の翻訳をやっていました。「ハクビシン」と「ハクチビジン」のとり間違えがあったばかりですから、どんな画期的な日本語が出てくるのだろう?と、添付メールを期待していましたが、まともな言葉ばかりで微妙な言い回しを治す程度で終わりました。

 今年トルコとアルメニアが国交樹立する画期的な出来事がありましたが、トルコ軍によるアルメニア人代虐殺については日本ではほとんど知られていません。
 2007年のイタリア映画(La Masseria Delle Allodole)と言う映画があり、日本で上演されたかどうかは知りませんが、1915年のトルコによるアルメニア人虐殺を題材にした映画です。

 ウラジオストクの友人が紹介してくれた映画で、ロシア得意のロシア語の吹き替え(というよりも上書きしたような音声)版の動画を紹介されました。

 スペインの女優パス・ヴェガがヒロインで、宮崎真澄とウィノナ・ライダーに似ているなんて思いながら見ました。
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 この映画を紹介してくれた彼はその昔、アルメニア系の女性にふられたことがあるので、「複雑な思いでこの映画を見ました。トルコがアルメニアに行った残酷な仕打ちに腹が立ちました。」といいつつ、それじゃぁ1945年にソビエトが日本人に対して行った残虐な仕打ちはどうなんだ?と言いたいところです。

 ロシア版の題名は「Гнездо жаворонка (ツバメの巣と言う意味)」2時間に及ぶ大作なので12分割されています。外国で映画を見る時はいつもそうなんですが、何を言っているのか?なんてことは考えずに画像に見入っているとなんとなくこんなことを言っているのだろうとわかるような気もします。

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狩猟民族?

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 夕方、鉄砲撃ちをする先輩宅に行ったら、猟師仲間が集まってイノシシの仕分けをやっていました。オスメス2頭獲れたそうです。
 こんなに簡単に獲れた日も珍しいと、賑やかに雑談していました。

 最初にメスのイノシシを撃ったら、逃げていたオスが戻って来て「てめえ!俺の女に何てことするんだ!」とばかりに突っかかってきたところを「男気を踏みにじるようで忍びないけど、飛んで火に入る夏の虫さ。」と鍋に入る末路をたどることになってしまったようです。

 牡丹鍋の元は当日参加しなかったチームのメンバーにも分配されます。

 私も毎年イノシシやサルが畑の収穫をしてくれるので、毎年”来年こそは畑をやめよう”と固く誓っていますが、今年はイノシシにやられませんでした。代わりにトウモロコシの熊が収穫をやってくれました。
 「イノシシや熊に食ってもらえる作物を作れるようになったと言うことは、百姓の腕が上がったってことだ。篤志家になったと誇りに思って畑を作れさ。敵はとってやるから。」とからかわれています。
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 ロシアの友人たちも狩猟をする人たちが多く、この季節になると休日に出かけるのが森の中。
 鉄砲は人を撃つ道具だから私は毛嫌いしていますが、干し肉はご馳走になっています。

 狩猟の世界でも天分の差があるそうで、獣の動きを先回りできる、的に当てる感覚など生まれ持って優れた才覚を持つ人がいるそうです。
 この力関係をハンゼンベルグの言葉で猟師力学?
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岩観音

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 川場村の岩観音を見に行ってきました。

 岩山に33の磨崖仏が掘られています。300年前に作られたと言われています。

 前々から話には聞いていましたが、私が場所を勘違いしていたので、どうにもこの場所を見つけられませんでした。聞くは一生の恥、聞かぬは一時の優越感を心情としているので、山を間違えたまま何回も探しに行っていました。地元の人に聞いたら簡単に見つかりました。

 もっと奥深い山の中にあるものだと思っていたので、まさか田園のすぐ脇にあるとは思ってもいませんでした。

 南北朝時代、北朝の大友氏と南朝の新田氏の間での戦乱で多数の死者が出たため、その供養として新田氏の末裔がこの地に磨崖仏を作ったそうです。

 中高生の頃はカーバの神殿を「川場の新田」と語呂合わせして、川場にはイスラム教の聖地があるなどと笑っていましたが、タリバンはいないので磨崖仏が破壊される心配はありません。
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 雪雲が山の近くに陣取っていて天気が悪く、午後だった事もあり暗くて写しにくい光の常態でした。

 お天道様のご機嫌を伺ってもう一度訪れようかと思っています。

 思えば川場村も不思議な村で、隠れキリシタンの遺物があちこちにあったり、こんな磨崖仏があったり、探検してみる価値があると思っています。
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 磨崖仏の宮から見える赤城山。
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中露

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 氷点下10度の世界に突入したウラジオストク。

 近年市内の大学に中国人の留学生が増えているそうですが、あまりマナーがよろしくないようでたびたび問題が起こっているようです。
 そういえば、昨年の4月にウラジオストクの市街地で極東経済サービス大学の中国人留学生の集団とロシア人の若者の集団が殴りあいになり、ナイフで切りつけられて怪我をする事件があったと聞きました。この大学など1000前後の中国人留学生がいるのですから、いくらなんでも入れすぎでは?
 今年の冬もモスクワでネオナチの若者が中国人留学生を殺害する事件がありました。

 中国人とのいざこざはエリツィン時代からのことなので驚きもしませんが、かつては中国行商人と市民の悶着が、最近はもう少しハイソサエティーなクラスのいざこざになっているようです。

 90年代、中国人が来るようになってから野良犬がいなくなったとか、鳩がいなくなったなんて噂を耳にしたことがありました。
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 我が家の近隣の村では林檎栽培の実習に、中国人農業研修の若者が来るようになって「タンポポが少なくなった!」。春先の柔らかいタンポポの葉を料理して食べるのだそうで、「連中はおいしいって食べてるけど、我々の口にはあわないよなあ。」
 ヨーロッパでもダンデライオンと呼んでタンポポの葉を料理に使ったり、日本でも薬膳料理にでてくることがありますが、ニガイ!

 農作業が終わると帰り道のタンポポをむしってくれるので、確かに畑の周りの厄介な雑草だったタンポポがなくなってありがたい限りですが、研修生を受け入れている農家にすれば「メシ食わせていないみたいで恥ずかしいよ。」

 こちらの研修生は農村地帯の若者がほとんどですが、「肉の味覚えると食べ物も変わってくるよな。」
 大方の中国農家は豚を飼っていますが、最初は「食べていいものだろうか?」とおっかなびっくり食べているものの、慣れてくると毎日でも食べたいとなってくるようです。国に戻ればタンポポ生活がまっているのに。

 その昔、「林檎の花咲く町」東宝の映画でした。秋田県の鷹巣町が舞台だったと記憶しています。

 リンゴ園のオヤジさんとこの映画の話になりました。都会に出た働きたかったのに、農家のあとづぎにならざるを得ない頃に見た映画だったそうで、後に養蚕農家からリンゴ園に作物を変えるときにも思い起こした映画だったそうです。
  この映画の主題歌を歌い脇役として出演していた当時の青春スター高石かつ枝さんのファンだったのだそうです。

 この時代、吹原産業事件と言う巨大金融詐欺事件があり、高石かつ枝さんは疑惑の社長がパトロンになっていたとかで、姿を消してしまいました。

 九頭竜川のダムをめぐって鹿島建設と政界のスキャンダルをモチーフにした石川達三の「金環蝕」にも吹原産業事件が出てきます。

 タンポポ食べて喜んでいる素朴な中国人研修生が汚職に手を染めないことを願っています。
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