栃木県の小山市の中古車市場に行ってきました。
8割がた外国人ばかりではあるまいか?と思えるほど、パキスタンを中心に各国のバイヤーが集まっていました。円高の影響でいつもより少ないと言われましたが、数百台出品された中古車のほとんどが外国人に落札されることでしょう。
オークションで買い負けて大苦戦のロシア人曰く、「なんで外国人ばかりなの?」”そういうあなたも外国人でしょう!”

オークションでよく顔を合わせるパキスタン人の社長の弟さんと出くわしました。”お兄さんは来ていないの?”と聞くと、社長であるお兄さんは元々日本に建築の勉強に留学してきたのだそうで、今は高層ビルの建設ラッシュのドバイに建材の売り込みに出かけているのだとか。
ドバイのみならず、ここを経由してアフリカやロシアにまで日本の建材が流れていくようです。
このオークションのメインのトラックコーナーは南アジアのみならず、アフリカ系の人たちも品定めしていました。
10トントラックを2台落札したロシア人がいました。ウラジオストクから来た人でしたが、彼はこのトラックをロシアではなく東南アジアに輸出するのだそうです。
オークション会場では、中東やアフリカからインターネットで出品の写真を見て、本国からの指令を携帯電話で受けながら入札している人たちの声が飛び交っていました。

オークション会場には食堂もありますが、ドネルケバブの出店もありました。
食べられるものに禁忌があるイスラム系の人たちにはありがたい出店というよりは、彼らを無視できないオークション会場の現状を感じました。

もちろん、羊の肉です。トルコ人とイラン人のコンビが販売していましたが、のんびりしていると言うのか、仕事が丁寧なのか?焼けるのを待つ客が列になっても、慌てもせず時間をかけて調理していました。日本人なら「どうすれば効率よく稼動できるか?と考えるところですが、待つ側も「待たされても気にしない」とばかりに構えているので、この一角だけ雰囲気が異なっていました。

群馬で待つシリアから来たラクマン君とフセイン君への土産にドネルケバブを買いましたが、とても喜ばれました。
時間がかかりそうなので注文だけして、私たちは食堂の中でラーメンを食べ、戻ってみるとまだ焼けていない手間のかかりようでした。
アラブ式の紅茶もありました。想像するだけで砂糖の塊のような甘い紅茶であることは間違いなさそうです。

「商社」ではなく「商人」による貿易の現場になってしまった中古車オークション会場。
元の時代の大陸ではシルクロードの東西交易が盛んで、中央アジアやイスラム商人達がその中心にいましたが、「現代のシルクロード?」を見る思いがしました。